読谷村渡慶次に歌いに行きましたら、その手前に『さとうきび畑』の歌碑がありました。
矢印が書かれた看板がたくさんあって、吸い込まれるようにその場所へ。
今日の沖縄は雨ですが、その時間は晴れていて、まるで雨が降っていたなんて嘘のよう。
青い空と、辺り一面に広がるさとうきび畑。
その向こう側には青い海。
歌碑に書かれた作者の"思い"や歌碑を建てた理由を読みながら、多くの人々の平和への願いを感じたのでした。
『鉄の雨にうたれ 父は死んでいった
夏の陽ざしのなかで』
『お父さんて呼んでみたい
お父さんどこにいるの
このまま緑の波に
おぼれてしまいそう』
切なくて胸がぎゅーっとなって、苦しくなります。
こんなに綺麗な景色なのに。
誰かが涙を流し、何かを失い、やり場のない憤りを抱えたまま逃げ惑っていたのでしょうか。
暫く景色を見たあと、地域の方にお話しを聞きました。
だからもう二度と戦争が起こらないよう、その海へ向かって歌碑を建て、その周辺のさとうきび畑には新しい建物が建たないよう決まりを作ったと。
こんなに綺麗な海なのに。
こんなに綺麗な空なのに。
海の向こう側から恐怖が近付いて来たのでしょうか。
当時の人々はそれを見ながらどう思ったのでしょうか。
私達には計り知れない恐怖と悲しみがあった事でしょう。
今日この場所に導かれるように行ったのは、ちゃんと意味があったんじゃないかと思います。
私は今、平和の歌を準備しています。
だから、一か月前でもなく、半年前でもなく、『今日』という事に意味があったのだと。
その事に感謝しながら、今日はより、歌の練習に熱が入ったのでした。
この青い空を、この青い海を、このさとうきび畑を、この島を。日本を。
必ずや戦争が無い世界にしなければなりません。
だからどうか、私に出来ることを微力ながら一生懸命させてください。いつか本当の平和が来るように🕊
そう誓ったのでした。