山原麗華の活動ブログ♡

沖縄県出身のアコーディオン奏者 / ラジオ沖縄パーソナリティ / 山原麗華の元気なナツメロ(爆笑)→木曜19時30分〜22時 / お仕事の依頼はコチラまで💌reika.yamahara@gmail.com

5月の終わり〜デジタルデトックスで得た感情〜

5月の終わり。
以前から、5月の最後は東京へ行くと決めていた。

 

けれど有難いことに(本当に本当に有難いことに)スケジュールがいっぱいで、東京行きを断念。

 

会いたい人も居たし、行きたい場所もあったし、仕事でも行かなきゃ行けない所もあった。


ただ、このズボラな性格のせいで飛行機チケットのキャンセルを忘れていたので、数日前に「台風が来る可能性があるので○○は変更になります」と仕事の連絡が相次ぎ、「あ!東京行けるかも?」と思っていた。

しかし台風の影響で仕事がキャンセルになっているのだから、東京へ行けても帰りの飛行機が飛ばず生放送に間に合わない…なんて事だけは避けたい。そしてやっぱり、色んな事情が重なって断念した。

思わぬ所で頂けた久しぶりの休み。
沖縄は台風が接近していて風が強いし、何より私自身が外に出られる状態じゃなかった。なので仕事の連絡は真っ先に返信し友達とのLINEが数件、それ以外はデジタルデトックスをする事に。

SNSを見ず、ラジオを流しお気に入りの音楽を聞いて過ごした。
時間を気にせず大好きな掃除が出来たのも良かったし、家事をしながら私好みのグロテスクなドラマを見て心臓がキュッとなったり、落ち着いたら本を読んだ。

中でも読書をする時間が一番長かった。

この前読んだ本は、主人公の心情に共感出来ず結末にどこか満足できなかったので、今回は本屋さんイチオシを読んでみようと直木賞作家が描いた作品を読み始めた。

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早く続きが知りたい気持ちで本を開くのが楽しみな一冊だった。

感情が揺さぶられたり、つい声を出して驚いたり、心痛くなったり、最後は涙を流していた。
そして、いつ終わりが来るか分からない人生について考えたりもした。

たった一日の休みで私の心は何かが満たされた。
忙しい時には自分の中から溢れ出てくる感情をどうしたら良いのか分からなくて、それを零れないように手のひらで受け止めるのだけれど、指の間からどんどん落ちていく感覚があった。
ただ、毎日色んな人のドラマのような人生に遭遇して様々な感情が生まれる、そんな毎日は幸せだと思う。

けれどこの休日は、自分の中にある何が問題なのかも分からないもやもやを解決できたり、今本当に欲している物や心の奥底にある自分の小さな声を聞けた気がした。


明日から6月。

2023年残り半年は、自分が見た事のない景色や物を見て、普段触れる事の出来ない作品や芸術に触れて、なるべく生の音楽を聞きに行って、コロナ禍で閉じ込めていた感情を引っ張り出したい。

生きているうちに、どれだけの芸術に触れて音楽を聴いて、見たことの無い景色を見られるだろうか…と考える事が多い。
それはきっと、コロナ禍で何もかもを我慢していたからだと思う。

その感情をオープンにして、これからは会いたい人に会いに行って、行きたい場所へ行って、心に素直に真っ直ぐに生きていきたい。

それに、そこで感じた事や得た感情は、必ずや自分の表現力に繋がると思う。

34歳、まだまだ知らない世界の方が多い。
ずっと同じ場所に居るより、心の赴くままに毎日何かの”新しい”を発見できるように歩いていこう、と思ったのでした。

自分の中にある太く大きな芯を大事にしながら、その中にある色んな”想い”を大切にしながら、ね。



最後に…
テレビを見ていてもラジオを聞いていても、新聞や本を読んでいても、その作品の一つ一つに多くの人が関わって、視聴者の為に聴取者の為に、読者の為に…と作り上げている物に感動するし、心が動かされる。
その時、この人達は命を削ってこの作品を作ったのだろうな…と思う。
そして、その過程を想像すると胸がギュッとなる。

こんな作品を 私はあとどれだけ見られるだろうか、そして関われるだろうか…と考える。


辺りを見渡せば、誰かの命をかけた作品が見られる、聞ける、この時代に生きていることに感謝です。