3月11日、東日本大震災から14年が経ちました。
目の前にいる被災者をどうにか元気にしたい一心で弾き始めたのです。
当時私は、東京の大学4年生でした。
たまたま春休みで沖縄に帰っていたのですが、色々あって、そのまま沖縄で就職することに。
この14年を振り返ると、東日本大震災の時の事を何度も考えてきたし、震災が起こった時、災害時にはどうすれば良いかを調べたり、周りと情報を共有したり。
その間に、数々の出会いもありました。
私が東日本大震災をきっかけにアコーディオンを始めたお話しをすると、「当時私も東北に居て、沖縄に避難する為移住してきたんです」という方々に出会ったり。
この14年、何度も考えたことは、命の大切さ、平穏無事な日常がどれだけ幸せかということ、私たちが生きているのは誰かの生きたかった明日だということ。
だからこそこの命ある限り、幸せになる為に一生懸命に生きなければならないのだと。
以前から、防災グッズを用意しています。
このリュックは、火にも強い素材。
これ以外にも、割り箸や使い捨てのスプーン、フォークなど。
手動で充電、ソーラー充電が出来る多機能ラジオライトも。
最近、メガネを追加しました。
普段はコンタクトなので、何かあった時にメガネが無いと困ると思い、防災バッグの中へ。もう一本は常に持ち歩くように。
そして、防災バッグや備えも勿論大事だけれど、知識はもっと大事。
備えの為に調べ、家族で話し合い、命を守るための行動を知っておきたいものです。
今夜は、吉幾三さんの『幾三音楽出版』から届いた契約書にサインを書いています。
正式に、契約することになりました。
これも吉幾三さんや周りの皆さんのおかげです。
このお話はまたきちんとご報告させて頂くとして、この事は14年前には想像できなかった事です。
当時は介護福祉施設で働いていたし、まさか私が人前で歌うお仕事をするとは。
東日本大震災から多くのことを感じ、学び、その後たくさんの出会いがあった事で、『世のため人のため平和のため』と歌いたい、と強く思っています。
青い空を見て願いました。
もう誰も、戦争や災害で泣くことがないよう。そんな事が起こらぬよう。
どうか、平穏無事な日本でありますように。平和な世界になりますように、と。
東日本大震災から14年、被災により尊い命をなくされた方々のご冥福をお祈りいたします。
2025年3月11日
山原麗華