今日歌いに行った場所は、対馬丸記念館でした。
そこで行われた総会後のお楽しみとしてミニコンサートを行いました。その待ち時間に館内を見学。
掲示物に書かれた悲しい文面、見ている人に訴えかけるような言葉の数々に胸が締め付けられます。
対馬丸は、太平洋戦争中の1944年8月、疎開船として民間人や児童ら計約1,700名を乗せて那覇から長崎へ向かう途中、8月22日にアメリカ海軍の潜水艦「ボーフィン」からの魚雷攻撃を受け沈没し、大きな犠牲を出しました。
その生存者の方には多くお会いして来ましたが、対馬丸記念館に行くのは初めて。
壁一面には、対馬丸に乗っていた子供から大人の遺影がありました。
この場所で歌うという意味をよく考えて本番に挑みます。
命の大切さ、そして今こうして皆さんと笑い合える時間に感謝し、対馬丸に乗っていた方々を思いながら。
自分の息子と変わらない歳の子たちが、親元を離れ疎開へ向かった気持ち。暗い海に投げ出された我が子を思う親の気持ち。
様々な思いが駆け巡りましたが、一番は、この悲惨な戦争を繰り返しては絶対にいけない。そう思いました。
そしてミニコンサートでは、対馬丸に乗っていた生存者の方がとても楽しそうに歌い踊っていて、そのお姿に涙が溢れそうでした。
命ある限り、精一杯生きなきゃけない。
そして、必ずや戦争を繰り返してはいけない。
コンサートでなければ、もしかすると行くことが無かったかもしれない対馬丸記念館。
色んな事を考えながら歌った時間でした。
命どぅ宝。
明日も精一杯生きていきたいと思います。
山原麗華