おはようございます️☀️.°
昨日は、歌のお仕事が終わってから遠い場所へ行ってきました。
到着すると、目の前に広がるのは海。
私は海が好きですが、昨日は曇っていたせいか、波がないせいか、静かな場所のせいか、はたまた自分の気持ちがそうさせるのか…まるで絵のように固まって見えました。
さて、遠い場所へ行った目的は、最後の挨拶をするため。
以前、ある方のお誕生日会で演奏をした事がありました。
私の叔母から、『おじいちゃん喜ぶと思うから皆に内緒でサプライズプレゼントしたい』と連絡をもらったのです。
私が出来ることで誰かが喜んでくれるなら〜と思ったし、幼い頃からお世話になっている叔母から、そんな風に連絡をもらったことが嬉しかったです。
演奏しに行くと、ご家族の皆さんが温かく出迎えてくださいました。(ちなみに、叔母の旦那さん側のご家族なので数回しか会った事がないけれど、皆さん私のことを知ってくれていて、ラジオやテレビで見てるよー!と声をかけてくださいました)
アコーディオンを弾いて昭和歌謡を歌うと、主役のおじいさんはボロボロと大粒の涙を流して泣き始めました。
それはそれは、大号泣。
『懐かしい』と言いながら私が歌う度に泣いて、私が笑う度に笑って、泣いたり笑ったり忙しい方でした。笑
そんなおじいさんに、『懐かしいんだね〜歌好きだったもんね〜』と言いながら、笑うご家族の皆さん。
おじいさんを見ながら、優しい笑顔で目からは涙がこぼれていました。
そんなおじいさんが機嫌の良い時にいつも口ずさんでいたという曲のリクエストも頂き、演奏して歌います。
すると、周りに居た人達も
『あれ?この歌知らないはずなのに、おじいちゃんが口ずさんでたから歌える〜!』と。
そのお話を聞きながら、仲の良いご家族だったんだな〜とホッコリしました。
さて、そんなおじいさんに最後の挨拶を。
おじいさんは、私が歌いに行った後から入退院を繰り返すようになったそう。
『私たちが最後に元気なおじいちゃんを見たのは、麗華さんが歌ってくれた誕生日会なの。最後に盛大にお祝い出来て良かった。泣いて笑って楽しそうなおじいちゃんが皆の思い出になったのよ。本当にありがとう』と皆さんに声をかけて頂きました。
目頭が熱くなります。
おじいさんは、皆を愛して、皆に愛された方だったのだと思います。
だって、歌いに行った数時間だけでそれが分かっちゃうのだから。
そんな素敵な最後のお誕生日会に歌わせて頂きありがとうございました。
私が歌う度、大粒の涙を流しながら笑ってくれたおじいさんを思い出します。
嬉しかったな。
そんな沖縄は月桃の花が咲く季節。
人や自然や命や感情や色んな物に心動かされるこの人生を 私も精一杯生きたい、と思ったのでした。
山原麗華